祖母の代から続く貸衣裳屋を、母と二人で盛り上げている話

祖母の代から続く貸衣裳屋を、母と二人で盛り上げている話

そう思い出してもらえたら——それが私の一番の幸せです。

私が携わっている貸衣裳屋は、祖母の代から続く小さなお店です。自宅での営業なので、24時間365日対応できることが私たちの強み。大きなお店には敵わないけれど、地域に根付いた、顔の見えるお店として長年続けてきました。

人生の節目で着物が必要になる瞬間は、そう何度もありません。成人式、結婚式、卒業式……だからこそ、「あのとき相談してよかった」と思ってもらえる存在でいたい。それが私たちのお店の在り方です。

電話一本で相談できる。急な依頼にも対応できる。大手にはない「顔の見える安心感」が、私たちの一番の強みだと思っています。祖母が丁寧に積み上げてきた信頼を、母と私が受け継いでいます。

コロナが、着物への向き合い方を変えた

転機はコロナ禍でした。

結婚式が軒並み中止になり、留袖をはじめとした礼装の衣裳がまったく出なくなりました。着物の需要が、ある日突然止まったんです。売上がゼロに近い日が続きました。

でもそのとき私が感じたのは焦りよりも、ある問いでした。

「着物って、結婚式だけのものじゃなくていいんじゃないか」

日本が誇る文化である着物を、もっと多くの人に知ってほしい。特別な日だけでなく、日常の中に着物があったら、もっと楽しんでもらえるんじゃないか——そう考えるようになりました。お茶会、観劇、ちょっとしたお出かけ。着物のハードルを下げて、もっと気軽に触れてもらえる機会を作りたい。

こんなに素晴らしいコンテンツがあるなら、もっと活用しない手はない。そんな軽い気持ちで、母と一緒にお店に携わるようになりました。あの時の「ちょっとやってみようかな」という一歩が、今の私につながっています。

母と働く、リアルな話

正直に書きます。最初はすごく喧嘩しました。

一生懸命集客して、売上が立つ。でも気づいたら手元にお金が残っていない。知らない間にお金が溶けていく——それを繰り返していました。「なんでこうなるの!」と声を荒げたこともあります。母も一生懸命やっているのはわかっている。でも結果がついてこない。そのもどかしさで、ぶつかることが何度もありました。

でもあるとき気づいたんです。これはお金の知識がないから仕方ないことかもしれない、と。悪意があるわけじゃない。知らないだけ。責める前に、知ってもらえばいい。そう思えるようになってから、母に両学長を勧めました。今では一緒に勉強してくれています。少しずつ、お金への意識が変わってきているのを感じています。

一方で、着物の知識や着付けの技術は、母から学ぶことがたくさんあります。祖母から引き継いだその技術は、本物です。何十年もかけて積み上げてきた経験と感覚は、簡単に真似できるものではありません。私はお金と経営・発信の部分を担いながら、母の技術をしっかり受け継いでいきたいと思っています。お互いの得意なことを持ち寄れば、きっと最強のチームになれると信じています。

これからのお店の夢

四季折々の行事に合わせた着物を楽しんでもらえるお店にしていきたいです。春は卒業式・入学式、夏は浴衣・花火大会、秋は七五三・紅葉狩り、冬は成人式・お正月——日本の四季と着物は、切っても切り離せないものです。季節を楽しみながら、着物も楽しむ。そんなお店にしていきたい。着物を「特別な日のもの」から「季節の楽しみ」へ。その意識を少しずつ広げていきたいと思っています。

そして大きな夢があります。着物の文化を海外にも届けたい。

日本の着物を世界中の人に体験してもらいたい。訪日外国人に向けた体験だけでなく、いつか海外のセレブのもとへ着付けに行く、そんな仕事ができたら最高です。「日本の着物文化」を世界に発信する担い手として、国境を越えて活動することが私の大きな夢のひとつです。SNSやAIも活用しながら、海外への発信も少しずつ始めていきたいと思っています。

さらに、この夏からは着物リメイクにも取り組み始めます。箪笥の中で何年も眠ったままになっている着物を、もう一度息を吹き返させる。帯をバッグに、着物をワンピースに——新しい形で着物の魅力を伝える、着物リメイクという新しいビジネスで、もう一本の柱を作っていきます。眠っている着物が世の中にどれだけあるか。そのポテンシャルを思うと、わくわくが止まりません。

着物と生きる、これからの私

祖母が始めたお店を、母と私が受け継ぎ、次の時代へとつないでいく。その責任と喜びを感じながら、毎日働いています。

地域の方に「安原さんとこに頼んでよかった」と思ってもらえる存在から、いつか「日本の着物といえば安原さん」と世界中に言ってもらえる存在へ。大きな夢を持ちながら、今日も着物と向き合っています。

このブログでも着物の魅力や着付けのこと、貸衣裳屋の裏側なども発信していきたいと思っています。「着物、気になるな」と思ったらぜひコメントしてください。一緒に着物を楽しみましょう!

まとめ

・祖母の代から続く地域密着の貸衣裳屋を母と二人で運営中
・コロナ禍をきっかけに「着物をもっと身近に」という想いが生まれた
・母とのお金の問題は、知識をつけることで解決の道へ
・お互いの得意分野を活かして最強チームを目指している
・四季を楽しむ着物文化を提案するお店を目指している
・海外での着物文化発信・セレブへの着付けが大きな夢
・この夏から着物リメイク事業もスタート予定

この記事をシェアする

🌸

この記事を書いた人

青天ブログ管理人

シングルマザーとして3人の子供を育てながら、もうすぐ五十路。元会社員、現フリーランス。コロナで養育費が止まったことをきっかけにお金と向き合い、保険・固定費の見直しと投資で家計を大改善。「知っているか知らないかで人生は変わる」をモットーに、お金・投資・AIについて発信しています。

プロフィール詳細 →